自恃があればよい

猟奇怪作珍作B級Z級映画や事件を雑に吐き散らしていく

【バーフライ】可愛すぎて草、と思ってしまった件

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ミッキー・ローク主演「バーフライ」を観ました。

酒を呑むと蕁麻疹が出るようになったので、ひとまず皮膚科に行ってきましたよ。

お医者さんに「普段は何杯吞まれますか?」

ぽんず「毎日コップ二杯です(嘘)。週末とかは多い時でボトル1本です…」
医者「あははは(^^♪それは多いですね~」

お医者さんと看護師の人たちは「あははは(^^♪」と優しく笑ってくれた。

 

あはははは!!あーはっははっはっはは!(´;ω;`)

 

実はコップになみなみと注いで3杯です。

ボトル1本は週3でやらかしてます。

皆さんは覚えて帰ってくださいね。
良心が痛むぐらい呑んでる人間は飲酒量について小さな嘘をつくことを!!!
(しかしながら、この罪悪感が消えたら終わりだと思っていますよ私でさえ…

それより、皮膚より内臓を調べろや!!!


<カネがあれば大抵は何とかなること多し>

というわけで、チャールズ・ブコウスキーに電話をかけて映画の脚本を頼もうとしたら、
「Go To HELL!!」と電話を切られ、諦めずに再度電話をかけて「ちゃんと20,000ドル
支払うから!」と約束をしてやっと本作「バーフライ」が無事に出来上がりましたよ。

ブコウスキーの24歳ごろのお話をにした映画らしいです(完全なノン・フィクションかどうかは知らん)。


<主演はミッキー・ローク

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見てください!このムチムチした二の腕を!

そしてこのポッコリお腹!!

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(こんな感じになっているんです。)
見事に酒太りしたこのどちゃくそキュートな身体の上に乗っている顔が

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ミッキー・ロークって、


可愛さがマイメロに等しいやんけコラぁ!!!

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ちゃんと歯もない!!
(でもこれは不摂生のせいなのか喧嘩のせいなのか判断つかぬ)

ミッキー・ロークのフィルモグラフィを調べてみますと、「ナインハーフ」の一年後で、「エンゼル・ハート」と同年の1987年に本作が位置してます。

ぽよぽよのムーミン体型は本作のために体重を増やしたのだろうか。


<可愛い日々>

で、ですね、このミッキー・ローク演じる売れない作家(というかデビューしてない)のヘンリーと恋人になるのが、

フェイ・ダナウェイなんですが、彼女も酒呑みです。

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酔っ払ったら「人生は非情だ!!」嘆くタイプの酔っぱらいで、青くてまだ食べられないトウモロコシを盗んで不味かったら泣くという奇行タイプでもあります。


酒呑み(というかアル中なんだが)のカップルがうだうだと日常を過ごす映画なんて、どんだけ地獄絵図なんだろうと思いきや、

主人公のヘンリーが「お前は天使か!」というレベルで全く「欲」というものが無く
背丈はデカいのに(なんせ「レスラー」の人だもんね)
1ミリも「威圧感」もなく終始穏やかのほほんとしておるので、

アル中映画特有の悲壮感がない。
というか、お酒を二人とも辞めようとしないうえに、いつもどこからか小銭が舞い込んでくるので禁断症状もない(それで良いのか)。

そのうえに、本作の風景がなんというか、ペール色調というのでしょうか、

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全体的に淡い感じの色合いで、酒呑みの映画なのに絵本みたいな世界観というミラクルが起きている。

そして、この二人が本当に可愛い。

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この二人の日常を追うだけで終わっても良いぞ私は!!


<たいして何も起こらない幸福>

いやしかし、本作は何か大きな事件が起こるとかは無いです。

バー通いしつつ、

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(バーに一日中座っているオバちゃん。これ将来の私じゃないだろうな)

酔っ払って喧嘩して、職を探して、また喧嘩して終わりです。
(頭に優しい作りだ。)

唯一の出来事らしい出来事といえば、出版社に勤める若くて可愛い女編集長がヘンリーを見いだし、彼に何故か惚れることですかね。

顔がミッキー・ロークだからか。ルッキズムでゴメンやけど、理由がそれしか思い浮かばない。

朝から晩まで酒呑んでて、無職一文無しの男に惚れるとは(しかも自分がデビューさせようとしている男)編集長としてお前大丈夫か?と言いたくなるのをグっとこらえましたが。

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(女編集長と対面したときのこの台詞良いよね)

これは、ブコウスキーの願望なのか実話なのか。


<しかし可愛いに落ち着く>

ヘンリーとワンダ(フェイ・ダナウェイ)のふわふわした日々をずっと愛でたい私にとっては、

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(空の酒瓶にバラの花に片手に酒)

この女編集長のキャラは「邪魔だなあ」と思っていたのですが、すべてが自分の願い通りになる映画なんてあるわけないですし、

フェイ・ダナウェイが女編集長をボコボコにしてたのでもうそれで良いです。

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フェイ・ダナウェイは演技だろうが本気でやりそうで相手の女優さんを心配したよアタシ)

というわけで、

女同士の喧嘩が終わって、ヘンリーがまたバーテンの男と喧嘩しに行って終わりという、本作はなんと可愛い小品であろうか。
吞兵衛の記録をシュガーコーティングしたかのような作品でありました。

観た後はヘンリーの歩き方を真似したくなる。

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(上品なゴリラみたいな歩き方なんですよね)


<追記>

カニバ」を観た後、「これで一日が終わるの嫌すぎる」と本作「バーフライ」を手に取ってみたわけですが、予想を裏切る良い作品で観て良かったです。
「ナインハーフ」頃のミッキー・ロークって自分の中ではチャラチャラしたイメージだったのですが、若い頃から演技派だったんだな。誤解してたよ、ミッキー・ローク

いや、でも、うん、節酒がんばろう私。

 

f:id:jijiarex:20211221145135p:plain怪抱ぽんず